2018/12/23

【村上春樹訳】THE NUCLEAR AGE

ニュークリア・エイジ
ティム・オブライエン
村上春樹訳
下巻
=========================
THE NUCLEAR AGE
TIM O’BRIEN
=========================
2018年12月23日。年末に駆け込み読了となってしまったけれど、「ニュークリア・エイジ」を読み終える事が出来てホッとしている。下巻だけ年越ししたら気持ち悪かったし、年明けから片割れを読み始めるなんて、なんとなくテンションも上がらない気がしていたので。
「上巻」を読んだ時にも同じ気持ちになったけれど、「ニュークリア・エイジ」は、もっと多感な10代から20代前半に読んでおきたかった。まだ、安保闘争とか、政治の季節と呼ばれる60年代後半から70年代に強い興味関心を抱いていた頃に出会っておきたかった一冊。だから若い子達に本を紹介する機会があったら、この1冊を紹介したい。でも本の性質というか、特徴として癖が強いから、他人に紹介されて読んでも感応出来る部分は少なくなってしまうかもしれない。
 この本がぴったりなのは、TVが嫌いで、ゲームも好きじゃなくて、友達も少ないというか殆どいなくて、周りの人達の多くを低脳で語るに足らない人達と嘲り距離を置いて過ごしてはいるけれど、好きな人がいて、自分だけは特別で少し変わっていることを自覚していて、早く社会に出て独りで生きていきたいと考えている人だと思う。
 もし自分がもっと、若い頃に「ニュークリア・エイジ」を読んでいたとしても、何かその後の自分が別の何者かになったという可能性はゼロに等しいのだけれど、もう少し違った側面から村上春樹さんの小説を読んだり、ボブ・ディランの音楽を聴く事が出来たんじゃないかと思う。
「世界の全ての七月」と「ニュークリア・エイジ」とで、ティム・オブライエンは2冊を読んだことになる。ハズレは未だない。このまま、未読のティム・オブライエンの著者をダンボール箱から引っ張り出して、短編小説も読んでしまいたい。

タイトル掲載誌
兵士たちの荷物『Par AVION』
1988年7月
ゴースト・ソルジャー『アメリカ青春小説特集』
ティム・オブライエン
インタヴュー
『Par AVION』終刊号
1989年6月
本当の戦争の話『Par AVION』終刊号
1989年6月
ソン・トラ・ボンの恋人『エスクァイア』
1989年11月
世界の全ての七月2002年

0 件のコメント:

コメントを投稿

黄色いパッケージの牛乳

 「 黄色いパッケージの牛乳」を子供たちが好んで飲んでいました。しかし、2024年05月のある日、買えなくなりました。「黄色いパッケージの牛乳」を取り扱っていたお店の牛乳が別のメーカーに替わってしまっていました。従業員に尋ねると「取り扱う商品が替わったので、今までの牛乳は入荷され...