2005/01/27

【村上春樹】アンダーグラウンド

 


 東京メトロがまだ地下鉄だった頃、後に『地下鉄サリン事件』と呼ばれる大惨事が起きる。
 この本は実際に事件に遭遇した人、関わった方々の限りなく生に近い声を丁寧に丁寧に記した記録である。
 
 事件当時、私はまだ学生でした。
 少し大人になって東京に出て、地下鉄を利用するようになった私には本書で語られる言葉達が見せる情景があまりにもリアルで重すぎました。
 あれから10年の歳月が経とうとしています。
 社会は少しでもいい方向に向かっているのだろうか。
 『地下鉄サリン事件』とは何だったのか、そこから見えてくる何か、目に見えない、言葉に出来ない何か・・・を感じ取ることが出来そうな一冊です。

2005/01/23

(本) 【慟哭】

作品の紹介文が素敵だ。
【…北村薫氏をして書き振りは≪練達≫,読み終えてみれば≪仰天≫,と驚嘆させた・・・】
このキャッチコピーはリズムも良く、ユーザー心理を上手にくすぐる。

 私は物語の中で語られる新興宗教について語られる下りが実に興味深く面白かった。
 
 初版が1999年となっている。もっと早くに出会いたかった一冊。
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著 者 貫井 徳郎
書 名 慟哭(1999/03)
出版社 東京創元社
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2005/01/15

(音楽)【沿志奏逢】


 購入から数ヶ月が経っても飽きることなく流している。聴くというより、自然に流している方がニュアンスとしては近いかもしれない。
 原曲達の歌詞の奥深さが時に心地よく、時に重く聞こえたりするから不思議である。
 
実はこのアルバム、2種類存在している。
12曲目がシークレット扱いなのだが、これがアルバムによって曲目が異なっている。

 『イメージの詩/僕と彼女の週末に』

*ちなみに私は吉田拓郎さんの方でした。

 どっちが入っているかは聴くまでわからないし、特に2曲(2枚)存在している事を発表もしてないから面白い。

 店や音楽番組では週変わりで流行の音楽達が流れてくる。
チャートや売り上げも、レンタルショップがまとめ買いする時代にどこまで意味があるものなのか・・・と疑問に思うこともある。

 売り上げや、記録に残らなくとも、歌い手が変わっても自然と残っていく音楽というものが確かにあるってことをしみじみと感じる事が出来る1枚ではないでしょうか。

2005/01/04

【宮本輝】月光の東

何が心を動かしたのかハッキリとは、わからないが、寝る間も惜しんで一気に読むことが出来た。
 届くようで届かない彼女(ヨネカ)の影を追う人達が日々の暮らしの中で新しい自分を見つけてく。第三者に語りかけていくような丁寧な言葉たちが時に心地よく、交わされる会話の中で「ふっ」っと頭に入っていく言葉たちが溢れていた。
 私も「複勝式のころがし」で自分の姑息さを試してみようと思った。
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著 者 宮本輝(2000/05)
書 名 月光の東
出版社 中央公論新社
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黄色いパッケージの牛乳

 「 黄色いパッケージの牛乳」を子供たちが好んで飲んでいました。しかし、2024年05月のある日、買えなくなりました。「黄色いパッケージの牛乳」を取り扱っていたお店の牛乳が別のメーカーに替わってしまっていました。従業員に尋ねると「取り扱う商品が替わったので、今までの牛乳は入荷され...