国道20号線
環状7号線から国道20号線にうつって尿意を感じながら走行していたら中央自動車道にのるタイミングを失ってしまいそのまま国道20号線をずっと走ることになった。途中から中央自動車道にのるのも面倒だったし明確な目的も時間的な制約も特に無いドライブだったので並木通りの綺麗な甲州街道を走ったことでそのまま下の道で走ることを決めた。
僕は最近本を読んでその存在が急に大きくなった北岳を目標にして、友人は寂れたパチンコ屋を目指して車を走らせた。
国道20号線をただただ走った。
東京都を越えて神奈川県をかすって山梨県を越えて最終的には長野県の諏訪湖まで足を運んだ。
始めて見る諏訪湖は大きかった。
もう陽が暮れ始めていた頃に到着して、僕達はタイミング良く空いた駐車場に車を突っ込んで諏訪湖の周りを少し歩いた。湖畔によって写真を何枚か撮っていたら魚が何匹もうちあげられていてその数が意外に多かったのが気持ち悪くて僕達はそれ以上の諏訪湖散策を諦めて宿を探しに車に戻った。
国道20号線をずっとずっと走ろうとも思ったけれど、泊まるところも決まってないし月曜の仕事を考えるとあまり遠くへ行き過ぎても…と考えて僕達は来た道を引き返した。
僕達は諏訪の隣の茅野市にあるビジネスホテルにチェックインをした。夕食を食べた後、友人は近くのパチンコ屋に出掛けて僕は玉突きでもして時間を潰そうと近くのボーリング場に出掛けた。ボーリング場は地元の人達で結構賑わっていた。玉突き台は2台しかなくどっちも埋まっていたので僕は諦めてホテルに帰った。
日曜日の朝は曇り空ではあったけれどホテルの522号室のベランダからは八ヶ岳が見えた。
茅野市の標高は767Mもあることを町境の看板が知らせていたことを思い出した。僕が住んでいる千葉県の観光地の鋸山は山って呼ばれているのに標高が300Mぐらいしかない。それはなんか不思議な気がした。
帰り道は一応、北岳を目指した。
果物や武田信玄や温泉を目的にして山梨に来た事は何度かあったけれど、山を意識して訪れたのは初めての事だった。自然と地図や標識に書かれた標高にも注意がいってしまった。
国道20号線からは何度も標高日本一の富士山の姿を見ることが出来たが、日本で2番目の標高を持つ北岳は結局一度もその姿を肉眼で見ることは出来なかった。北岳の周りには標高2000Mを超える山々が幾重に重なって点在していてそれが壁となってしまっていた。
僕達は国道20号線を外れて県道を通って麓の芦安村まで車を走らせた。南アルプスへの玄関口となる夜叉神峠は冬季閉鎖されていた。
「昨日は雪がふったみたいだけれど、今日はどうかしらね」
「ここに行けば、映像で夜叉神からの様子が見えるから」
途中で寄った旅館の女将さんがそう言って、「芦安山岳館」のチケットをくれた。
僕達は山岳館に足を運んだけれど残念ながら天候は悪くて雨もぱらついたりして北岳の姿を見ることは出来なかった。展示された写真や映像と満開の桜を堪能して僕達は芦安村を後に帰路についた。
帰りも同じように東京まで下道、国道20号線を走った。
八王子を過ぎて新宿に近づくと僕達は首都高にのって湾岸を通って帰った。山ばかりを見ながら過ごした2日間の後の都心のビルの夜景はちょっと新鮮だった。
2006/05/14
2006/05/13
デッサンの本質をついたエピソード
どんな些細な事でもやっぱり継続していくことが大事らしい。でもなかなかそうはいかない。
今日は予約してしまった時間は無駄には出来ないと微熱、咳、鼻水付の状態のまま外出してデッサン教室に足を運んだ。
予約の時間を間違えていて1時間前に到着。
珈琲とパンをかじりながらデッサン関係の本を読んだ。
【色彩論で有名な「ヨハネス・イッテン」のエピソード】
イッテンがデザインのモチーフにレモンを1個持ってきたら学生たちが
「レモンなんかよりもっと興味深いモチーフを出してくれ」
と抗議をしたそうです。
するとイッテンは…
「いいえ、レモンの形を描くのではなくレモンの味を描いて下さい」
と言ったそうです。さらに
「君たちは芸術を仕事にしようとしている以上形あるものは描けて当然です。学習の鍛錬はそれを通してその物をどのように表現するかを考える所から始まるのです。」
と言ったそうです。
どうやら、その本が言うには、これこそ
『デッサンの本質をついたエピソード』
僕はイッテンっていう人の言葉をメモした。
どうやらデッサンっていうのは終わりのないとんでもない世界らしい。
僕の今月の残り時間は3時間。ミケランジェロの何処まで描けるのかはわからない。たぶん形を追うので精一杯だ。
一度、レモンの味まで描かれたデッサンを見てみたい。
春の旅 1日目
トイレ休憩に立ち寄ったパチンコ屋、「パーラーセブン大月」で2000円だけ友人のスロットに付き合った。友人はドライヴ中、トイレ休憩にパチンコ屋を使う。そして「使用料・・・」と言っていつも少しだけ打つ。
僕がやったスロットは「硬派一心・鬼浜爆走愚連隊」っていう台だった。
僕の100枚のメダルは何回か増えたりもしたけれどあっという間に消えてしまった。スロットの面白さはわからないこともないけれど、たぶん僕は冒険的な投資への勇気が足りないようだ。
【山梨日日新聞】
友人がスロットを続けている間、僕は片隅のソファに座って山梨日日新聞を読んだ。新聞の1面には平行線を辿る竹島問題があって『風林火山』っていう編集コラムみたいな欄には、伝統ある甲府城の石垣に刻まれた「○○大好き」とか卑猥な言葉の落書きと盗まれ続ける石垣への嘆きが書かれてあった。
先人の遺産を大切に後世に伝える意識が根付いていないことが残念であると書かれていた。
山梨経済の一面では県内での出店が2店舗目となる『無印良品』が富士吉田市上吉田の専門複合施設「Q-ST」3階にオープンしたことを伝えていた。
社会面では木村建設の耐震偽造問題と一緒に
「甲府市徳行1ノ13、平岩謙さん経営のセブンイレブンに刃物男が強盗に入って7万600円を奪って逃走・・・」
というような記事が載っていた。新聞は続けて、市道を挟んだ東北側に駐在所があったけれど職員は休みで不在だったということ、県内で多発するコンビニを狙った強盗事件は未遂を含めて今年に入って既に12件になったと伝えていた。
「無印良品」のオープンが広告ではなくて経済面で扱われていることやコンビに強盗の決して多くは無い7万600円という金額と住所と店長までを記した詳細な記事に少し驚いたし、歴史的遺産に限らず随所で見られる相合傘の落書きや平気で石垣を盗んでしまうような国民性と竹島問題とかでアジア諸国とうまくいかない国民性がなんだか妙にしっくりときた。残念だけど繋がってるように感じた。
新聞を読んでいた僕の前には2万2000円と「柿の種」を景品で貰った友人が戻ってきた。 友人は1000円札を次々とメダルに変えて最終的には8000円を投資した。
友人は地方の少し錆びれたパチンコ屋に残された古い台を目指して、僕は今まで見たことがなかった南アルプス北岳を目指した。
10年前、車に乗り出したばかりの友人が買ったボロボロの地図帳を頼りに僕らは交代で車を走らせた。
<!-- 京
2006/05/09
(本)【キャパ-その青春】
【僕は新しい名前を使って仕事をしています。
ロバート・キャパ、というんです。
僕は生まれ変わったのかもしれません。
でも、
今度の出産には、誰の苦痛も必要としませんでした】(本文より)
1913年ブダペストで生まれた本名、エンドレ・エルネー・フリードマンは一枚の写真でその名を世界に知られ伝説の人となる。
翻訳は何と沢木耕太郎!!
文末におさめられている「原注、訳注、雑記」がいい。
訳者自身の言葉や思いを垣間見ることが出来るのは読んでいて楽しい。
『…キャパの魅力は、一台のカメラを持っただけで、「自分はもうカメラマンなのだ」と思い込んでしまう楽天性にある。そうなのだ、おそらく誰でもカメラを一台持てばカメラマンになれるのだ。鉛筆を持てば画家だし、ペンを握れば作家になれる。しかし。問題は「なる」ことではなく、「ありつづける」ということの中にある。』
(本文より)
ふーむ。
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著 者 Richard Whelan
訳 者 沢木耕太郎
書 名 キャパ その青春(2004年03月10日)
出版社 文春文庫
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ロバート・キャパ、というんです。
僕は生まれ変わったのかもしれません。
でも、
今度の出産には、誰の苦痛も必要としませんでした】(本文より)
1913年ブダペストで生まれた本名、エンドレ・エルネー・フリードマンは一枚の写真でその名を世界に知られ伝説の人となる。
翻訳は何と沢木耕太郎!!
文末におさめられている「原注、訳注、雑記」がいい。
訳者自身の言葉や思いを垣間見ることが出来るのは読んでいて楽しい。
『…キャパの魅力は、一台のカメラを持っただけで、「自分はもうカメラマンなのだ」と思い込んでしまう楽天性にある。そうなのだ、おそらく誰でもカメラを一台持てばカメラマンになれるのだ。鉛筆を持てば画家だし、ペンを握れば作家になれる。しかし。問題は「なる」ことではなく、「ありつづける」ということの中にある。』
(本文より)
ふーむ。
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著 者 Richard Whelan
訳 者 沢木耕太郎
書 名 キャパ その青春(2004年03月10日)
出版社 文春文庫
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