2005/03/25

【宮城谷昌光】香乱記〈下巻〉

秦朝末期から劉邦(漢)の時代へ。

皇帝という、唯一人の天下となることを危惧しつづけてきた従兄。
そして斃れていく従兄達。理念の清潔さを一人残った田横が受け継いだ。
 四面楚歌をきくことになった項羽は地上から姿を消した。
陳勝・呉広の挙兵に始まった全土を覆う動乱はおさまりつつあった。
 情勢の変化、時代の目に見える変化の中にあっても服属しない田横がついに劉邦との対面を果たす・・・

 田横(田氏)の切ないほどの真っ直ぐさが胸を打つ。
 時代の節目を見ることでバラバラだったモノが繋がりをもってみえてくる。

2005/03/23

(映)「運命をわけたザイル」




 水曜日
会社を休んだ私は映画館に足を運んだ。
洋画を映画館で見るのは実に久し振りの事だった。
http://unmei-zairu.com/

『水曜レディースデー』というのが定着してどれぐらいだろうか、『メンズデー』はできるのだろうか、でも出来たとしても少し怖い気も・・・そんなことを考えながら金券ショップを覗くと前売りチケットが売っていた。買おうと注文をしたら髭メガネの店員が
「いつ見るの?ここなら、今日は1000円で見れるけど・・・」
と教えてくれた。

映画は1985年にアンデス山脈で起こった実話を元に書かれた小説が原作となっているドキュメンタリー映画であった。

淡々と当時の事件(伝説)が当事者であるジョー・シンプソンとサイモン・イェーツによって語られる。
時は1985年、場所はペルーのアンデス山脈標高6600mの難所シウラ・グランデ峰、垂直に立ちはだかる前人未到の西壁・・・

映画のことは劇場で配られるチラシを見て知っていた。足を運ぶ気になったのは友人の話を聞いたからだろう。
療養をする為に仕事を辞めて帰省した友人は、今ぽっかり空いた時間を利用して全国の友人達に会いに行っている。色々な偶然が重なって結構多くの友人達に会えているそうだ。

そういう時間を持つことが自分にも来るのだろうか。

2005/03/18

【宮城谷昌光】香乱記〈中巻〉

『歴史が変わるときは信じがたい奇跡のようなことが起こる』
 陳勝と呉広の挙兵に始まった秦朝に対する反乱が秦朝の滅亡という形で幕を降ろすかに見えた時、章邯が歴史の表舞台に颯爽と現れる。
 
 章邯は一朝にして70余万という兵を生み出し反乱軍を沈静化していく。そこに頭角を現してくる若き項羽と劉邦。彼らの行く末を見つめる田横。

 真っ直ぐに生きるが故に歴史の表舞台に出遅れることになる英傑田横。彼の真っ直ぐさが時に切なく、時に歯痒い。

 秦朝滅亡時の混迷期を生き急ぐ男達の運命が静かに描かれる。

 項羽と劉邦、若き彼らの姿を見ることで中国史の見方が少し変わってくる。

2005/03/03

【宮城谷昌光】香乱記〈上巻〉

秦に滅ぼされた斉王「ビン王」の末裔である田氏。
田氏三兄弟と言われる内の一人、田横を中心に語られる。
始皇帝の晩年から二世皇帝時の「楚漢戦争」の起こりから終盤までが上巻で描かれている。

 あまりにも有名な始皇帝・・・その社会の裏側で生きた人物に視点をおくことで見えてくる秦という時代。
著者の描く魅力的な人間達がたどる数奇な運命が秦時代から漢(前漢)までの隙間を見せてくれます。

黄色いパッケージの牛乳

 「 黄色いパッケージの牛乳」を子供たちが好んで飲んでいました。しかし、2024年05月のある日、買えなくなりました。「黄色いパッケージの牛乳」を取り扱っていたお店の牛乳が別のメーカーに替わってしまっていました。従業員に尋ねると「取り扱う商品が替わったので、今までの牛乳は入荷され...