「その戦い」
につづく三部作の完結編。
キャパの30歳から死に至る10年間の記録。
訳者が沢木耕太郎氏ということの影響もあるけれど僕もこの三部作ですっかりキャパに魅せられた。
キャパという人間はいつ、どんな時でも、どんな場所でも、勿論それは生死が隣り合わせの戦場でさえも人々を魅了したようだ。
面白いエピソードがあった。
【・・・・人は彼を許してしまうだけでなく《前の晩に二百ドル貸し、彼がカンヌのカジノで簡単にすってしまうと、その穴を埋めるための二百ドルをまた新しく貸してしまう》のだった】(本文より)
第二次大戦が終わり、富と名声を手に入れると同時にキャパは目的を失い、道に迷うことになる。そんな悲劇的な後半生の中で彼が訪れたのは極東の国、日本だった。
彼はそこから再び戦場に戻っていく。
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著 者 Richard Whelan
訳 者 沢木耕太郎
書 名 キャパ その死(2004年05月10日)
出版社 文春文庫
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