長い月日は細かい設定やオチを私の記憶から綺麗に消し去ってくれました。おかげ様でハラハラ、ドキドキ、楽しく読むことが出来ました。この一冊は、確か、横山秀夫さんが病気になっちゃう前の最後の警察小説だったはず。そのあと、「 64 (ロクヨン)」まで警察を舞台にした新作が読めなくなる「SMAPロス」ならぬ、「横山ロス」時代に入ります。当時はそんなこと考えもしなかった。兎に角、この「震度０」はカイシャと呼ばれる地方警察という閉鎖された村社会における人間心理だけで構成される異色の一冊になっています。勿論、これもお勧めの一冊です。
N県警もキャラがたっているから、是非シリーズ化してもらいたいなぁーって思います。その後の姿をみてみたい。私が一番心待ちにしてるのは、D県警やF県警など各地方で活躍したキャリアたちが、本庁に戻った時の物語なんだけれど、そういう構想はないのかなぁーって。また、今度、新刊が出て、(＊次は「蜜行」か「狐灯」かな？) サイン会で直接話す機会ががあったら本庁を舞台にした物語をリクエストしてみたいと思います。でも、こんな時代だからTwitterで呟けば、拾ってもらえるかもね。
いずれにしたって、「震度０」読んでみて下さい。たぶん、オチを知った状態の再読も面白い気がするので、私ももう一回読んでみるつもりです。イメージとしては、「シックスセンス」の2回目鑑賞的なヤツです。
| N県警 | 主要幹部 | - | - | - |
|---|---|---|---|---|
| - | 名前 | 年齢 | - | - |
| 本部長 | 椎野勝巳 | 46 | 警視長 | 警察庁キャリア |
| 刑務部長 | 冬木優一 | 35 | 警視正 | 警察庁キャリア |
| 警備部長 | 堀川公雄 | 51 | 警視正 | 警察庁準キャリア |
| 刑事部長 | 藤巻昭宣 | 58 | 警視正 | 地元ノンキャリア |
| 生活安全部長 | 倉本忠 | 57 | 警視正 | 地元ノンキャリア |
| 交通部長 | 間宮民男 | 57 | 警視正 | 地元ノンキャリア |
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