コインロッカー・ベイビーズ(上)
好みに合わなかったのが残念でならない。
おそらく読んだ時期が遅すぎたのだと思う。年齢的に、時代的に。
良いシーンもあった。
『ダチュラ』の歴史的なエピソードのくだり。
あそこは面白かった。
巻末に収録されていた【解説】が特に趣味に合わなかった。
村上龍氏を持ち上げるくだりも不快に感じてしまったし、解説者自身が感じた感想があたかも作者の意図を的確に代弁しているふうに言われてしまうと興を削がれる思いしか受けない。
長い割に中身の薄い解説に感じてしまった。
村上龍氏も自身の小説の巻末の【解説】読んだことがあるのだろうか?と疑問に思った。
『愛と幻想のファシズム』『半島を出よ』などの長編小説などはかなりのお気にい入り小説に入るだけに残念でならない。
『歌うクジラ』『コインロッカー』…どうも外れが続いている。
時々、キクとハシの区別がつかなくなったし…
「どっちだったっけ?」とページを捲り直しもしてしまった。
愚痴が増えるので止めよう。
そういえば、もう1つだけ記しておきたい体験があった。
少年院暮らしが始まったシーンに出てくる女の子が読んでいた小説が『グレート・キャッツビー』だと分かった時は何故か気持ち良かったことを覚えている。
以上
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