2005/03/18

【宮城谷昌光】香乱記〈中巻〉

『歴史が変わるときは信じがたい奇跡のようなことが起こる』
 陳勝と呉広の挙兵に始まった秦朝に対する反乱が秦朝の滅亡という形で幕を降ろすかに見えた時、章邯が歴史の表舞台に颯爽と現れる。
 
 章邯は一朝にして70余万という兵を生み出し反乱軍を沈静化していく。そこに頭角を現してくる若き項羽と劉邦。彼らの行く末を見つめる田横。

 真っ直ぐに生きるが故に歴史の表舞台に出遅れることになる英傑田横。彼の真っ直ぐさが時に切なく、時に歯痒い。

 秦朝滅亡時の混迷期を生き急ぐ男達の運命が静かに描かれる。

 項羽と劉邦、若き彼らの姿を見ることで中国史の見方が少し変わってくる。

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