東京メトロがまだ地下鉄だった頃、後に『地下鉄サリン事件』と呼ばれる大惨事が起きる。
この本は実際に事件に遭遇した人、関わった方々の限りなく生に近い声を丁寧に丁寧に記した記録である。
事件当時、私はまだ学生でした。
少し大人になって東京に出て、地下鉄を利用するようになった私には本書で語られる言葉達が見せる情景があまりにもリアルで重すぎました。
あれから10年の歳月が経とうとしています。
社会は少しでもいい方向に向かっているのだろうか。
『地下鉄サリン事件』とは何だったのか、そこから見えてくる何か、目に見えない、言葉に出来ない何か・・・を感じ取ることが出来そうな一冊です。
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